とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「龍聖君だって他の女性にこの体を見せないで。あなたは私だけのものだよ」


「ああ、もちろんだ。俺は、他の女性には1ミリも興味を持てないから。それは、全部、琴音のせいだ…」


「私も…龍聖君しか見てないよ」


ベッドの上、何度も繰り返す快感に、私は体をくねらせて喜んだ。


龍聖君にされること全てに敏感に反応し、官能的な激しさにとろけた。


「愛してる」


「私も…」


「もう二度と離さない」


「約束…だよ。あぁっ…ん、りゅ、龍聖…君、ダメっ、はぁっ…い、いいっ」


『愛してる』『好きだ』ずっと言えなかった言葉を何度も乱用し、私達は燃えるように絡み合った。


これでもかと攻め続けられ、壊れそうになるほどに『私は愛されてる』って、そう思えた。


だから『止めて』なんて言わない。


まだまだずっとこのまま、私のことを狂わせて…


2人だけの甘くて濃密な夜はゆっくりと更け、夢中で抱き合う私達を愛欲の渦へと飲み込んでいった。
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