とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「私のこと、そこまで思ってくれて、本当にすごく嬉しいです。店長には心から感謝してます。この先、私は、綾井店長がずっと『幸せ』だって思える人生を歩まれること……そのことを願っています」


そうだよね、人の幸せは1人1人どんな形なのかわからない。


私は、綾井店長の「幸せ」の形を知る由もないけど、それでもいつでも笑っててほしい。


我慢だけじゃなくて、心から笑っていられる人生を……店長には送ってもらいたいんだ。


「心強いよ、嬉しい。一緒にお礼に来てくれた鳳条さん、とても素晴らしい人だった。誠実な人格者だね。あの人なら君を必ず守ってくれる。僕はもう大丈夫。思いっきり泣いて、気持ちを切り替えたから。鳳条さんの海外でのご活躍と、琴音ちゃんの幸せを……ずっとずっと願ってるよ」


トラウマを抱えた人生は、きっとつらくて悲しい。


人に理解してもらうのも難しいだろう。


だけど、それでもいつか必ず、それを消し去ってしまえるくらいたくさんの「幸せ」を……


綾井店長には掴んでもらいたいと思った。
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