とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
姉さんは、私の予定など全くお構い無しに行動し、中に入ってきてテーブルに座った。


「ミルクティー、私のもお願い」


最近、こうしてたいした用事も無いのによく訪ねてくる。


私は、仕方なくキッチンでミルクティーを入れた。


桜木 涼香(さくらぎ りょうか)、28歳。


168cm、スラッとしたスタイルで、有名百貨店の洋服売場で販売員をしている。


人気のブランドで値段も相当お高いお店。


私なんて、一生かかっても買えないだろうな。


切れ長の目、鼻筋が通ったかなりの美人で、雑誌のモデル経験もある。


ふんわりと丸みを帯びたショートスタイルで、前髪からバックにレイヤーでつなげた大人っぽい印象の髪型が、確かに姉さんには良く似合っている。


私とは正反対で、昔から自分の容姿にかなり自信があるようだった。


周りもみんな、涼香姉さんを「とても綺麗な人だ」と口を揃えて言ってたし。
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