とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
「超高級ホテルを世界中にいくつも経営してるあの鳳条グループの御曹司が、さっきまで私の目の前にいたなんて信じられないわ。通りで洗練された人だと思ったのよ。ねえ、すぐに龍聖さんを私にきちんと紹介して」
涼香姉さんは、反対側に席を変え、前のめりに体を突き出して私に迫った。
「それは無理だよ。私だって今日たまたま会ったんだし。わざわざ龍聖君に涼香姉さんを紹介するのは難しいよ。それに、今すごく仕事が忙しいみたいだし」
色々と言い訳を並べてみたけど……
「少しぐらいなら時間取れるでしょ? 姉のお願いが聞けないの? 家族がとんでもなく幸せになるかも知れないのよ」
「……でも……」
「頼んだわよ。連絡、待ってるから」
そう言って、まだ残っていたケーキを美味しそうに頬張った。
涼香姉さんは言い出したら聞かない。
どうしよう……
紹介なんてできない、ううん、したくないよ。
「ごめん。とりあえず、今日はもう帰るね。じゃあ、仕事頑張って」
私はお父さんのプレゼントを抱え、逃げ出すようにカフェを後にした。
涼香姉さんは、反対側に席を変え、前のめりに体を突き出して私に迫った。
「それは無理だよ。私だって今日たまたま会ったんだし。わざわざ龍聖君に涼香姉さんを紹介するのは難しいよ。それに、今すごく仕事が忙しいみたいだし」
色々と言い訳を並べてみたけど……
「少しぐらいなら時間取れるでしょ? 姉のお願いが聞けないの? 家族がとんでもなく幸せになるかも知れないのよ」
「……でも……」
「頼んだわよ。連絡、待ってるから」
そう言って、まだ残っていたケーキを美味しそうに頬張った。
涼香姉さんは言い出したら聞かない。
どうしよう……
紹介なんてできない、ううん、したくないよ。
「ごめん。とりあえず、今日はもう帰るね。じゃあ、仕事頑張って」
私はお父さんのプレゼントを抱え、逃げ出すようにカフェを後にした。