とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
そんな龍聖君と一緒にいるだけで、心の底から楽しくて、嬉しくて……


誰からも信頼され、人一倍仲間思いのキラキラした龍聖君が、私は本当に大好きだった。


学生時代の憧れは、いつしか「好き」という感情に変わっていき、その想いはずっと私の心の中を占領し続けている。


誰も知らないこの想い。


きっと、一生、誰にも秘密。


だって、こんなにも才能に溢れ、将来は鳳条グループを引っ張っていく人に想いを伝えるなんて、それは「悪」とさえ思えたから。


龍聖君には必ず幸せになってもらいたい。


一流企業の美人なお嬢様と結婚して、社長になって立派に会社を守ってほしい。


いつかは世界中で活躍するだろう龍聖君の未来を、私は「仲間」として応援しなければならない。


ずっとずっと、そう思って生きてきた。


それが1番正しいことなんだと……自分の心に何度も何度も言い聞かせて。
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