ROCKな人魚姫《前編》
「高明くん・・・ありがとねっ。」

「えっ。何が?俺はただ、喫煙所行っただけだって。」



あのあと、大学の最寄駅の近くで、高明くんとファミレスに寄ることにした。



こんなにすぐにバンドメンバーが見つかるなんて思ってもいなくて。

ただただ、高明くんにお礼が言いたかったのと、もっと高明くんと話がしたくて。

「なんかあたしにもできることあったら言ってね。」


「ん〜。じゃあ〜、テスト前になったら授業のノートとかコピーさせて?」


「いいけど、まだなんの授業とるかも決めてないし(笑)」


そんな大学生らしい(?)会話をしつつ、日は落ちていった。







バンドも。

キャンパスライフも。


なんだか楽しくなりそうだ。










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