死神のマリアージュ
「雅希。そこは笑うとこじゃない」
「ごめん。聞くつもりはなかったけど近いから。二人の会話聞こえちゃって」
「界人くん、お疲れさま。朝から大変だね」
「じゃあこのお題の続きは昼にしようぜ」
「はーい。先生からは以上です。キミたちから何か連絡事項等はありますか?」
「はいっ!」
「長峰さん、どうぞ」
「えっと、このクラスのメンバーの大半はすでに見知ってるし、長いつき合いになるけど、今年は佐渡さんと魁くんの二人が新しく入ったじゃない?それで提案なんだけど、今度の週末あたりに、うちらの親睦会を兼ねた歓迎会をしませんか?」
「おー」「いいねえ」「やろやろ!」
「そういえばさ、私らつき合い長いのに、クラス全員で集まってなんかやったことって一度もなくない?」
「あ。確かにそうかも。女子何人かだけとか男子だけとかならあるけどな、全員集合はまだ一回もしてねえよ」
「そうだね~」「こりゃ集まるしかないっしょ」「賛成~!」
「じゃあ親睦会兼歓迎会の開催は確定ね。で、いつするかだけど、こういうのって早いほうが良いと私は思うから、今度の土曜日はどうかな」
「明後日?」
「うん。思いついたのが昨日の夜だったから、急な提案になっちゃったんだけど・・みんな、もう予定ある?」

幾分不安気な口調で聞いたよるちゃんとは裏腹に、全員「ないよ!」と答えた。
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