毒舌な航空自衛官は溺れる愛を捧げたい
「おはようございます。今日もよろしくお願いします」
働かせていただいているお店の中へと入り、姿勢を正して一礼をする。「そんなにかしこまらないでいいのよー」と、おばさんからいつも笑われてしまう。私の一日はこうして始まる。
掃除を済ませた後は、仕事着に着替え、パンを店頭へと陳列していく。飲み物も補充し、開店に向けてせかせかと準備をする。
オープンの時間になり、お店を開けると、お客さんがちらほらと入ってきた。
「いらっしゃいませー、本日は当店大人気クロワッサンが五十円オフとなってまーす!」
声掛けをし、一つでも売れるように促していると、子連れのお母さんが、男の子に「さとる! いい加減にしなさい!」と、声を上げ怒っていた。
さとるくんの手に戦闘機の玩具が握りしめられており、「ブンブーン」と、遊んでいる。「もうすぐ小学生なんだから、今、人に迷惑をかけていることを分かりなさい!」と注意を受けていることから、さとるくんが小学生前ということが分かった。