約束された結婚ーー鬼の花嫁は初恋相手と運命の相手に求婚される
「そ、そうだね気をつけるよーーじゃあ、レモンのはちみつ漬け? あたしが選手みんなの分を作る!」
「高橋が?」
「だって部外者は鬼月学園へ入れないよ? セレブ学園だけあってセキュリティがしっかりしてる。ねぇ? 浅見さん」
高橋さんはわたしをこれみよがしに部外者と位置付けるくせ、話に巻き込む。
「レモンのはちみつ漬けはマネージャーのあたしが作るよ」
そう断言されてしまえば口を挟む余地などなく、頷いた。高橋さんが勝ち誇ったような笑みを一瞬だけ覗かせる。
「作るのは構わないが、あんまり目立った真似をするなよ? 高橋はまだ正式なマネージャーじゃないんだ」
「えぇ? でもマネージャー候補じゃない浅見さんが差し入れする方が目立たない?」
「……」
忠告をさらりとかわし、頭の回転が速いのを証明した。これには涼くんも返す言葉がないだろう。
後ろ手を組み、高橋さんは正論を展開する。
「夏目君と浅見さんが内緒で付き合っているとしてよ? 新入部員が彼女に差し入れをさせたら、それって悪目立ちじゃないのかな?」
「高橋が?」
「だって部外者は鬼月学園へ入れないよ? セレブ学園だけあってセキュリティがしっかりしてる。ねぇ? 浅見さん」
高橋さんはわたしをこれみよがしに部外者と位置付けるくせ、話に巻き込む。
「レモンのはちみつ漬けはマネージャーのあたしが作るよ」
そう断言されてしまえば口を挟む余地などなく、頷いた。高橋さんが勝ち誇ったような笑みを一瞬だけ覗かせる。
「作るのは構わないが、あんまり目立った真似をするなよ? 高橋はまだ正式なマネージャーじゃないんだ」
「えぇ? でもマネージャー候補じゃない浅見さんが差し入れする方が目立たない?」
「……」
忠告をさらりとかわし、頭の回転が速いのを証明した。これには涼くんも返す言葉がないだろう。
後ろ手を組み、高橋さんは正論を展開する。
「夏目君と浅見さんが内緒で付き合っているとしてよ? 新入部員が彼女に差し入れをさせたら、それって悪目立ちじゃないのかな?」