排他的に支配しろ


 だんだんとその瞳が見開かれていく。



「……なに、」

「わたしは春日さんのこと全然知りませんよ、でも。光峰さんも、花之木さんも、ピンクの──咲さん、も。春日さんを心から慕ってるんだなって、わたしは感じました」


「あー、だからそれ、ちが……」

「違わないです。だってっ……こんなに素敵な人、だから……」



 少し見下ろした先にある輪郭に手を添える。

 親切だけれど、掴みどころがない。

 それが彼の性格の一部。わたしが数日観察してようやく得られる情報。

 数日でさえ、こんなに気持ちが大きくなっている。

 それより長い時間を過ごせば、より魅力が見つかるなんて当然だ。



「ははは……」



 春日さんは力なく笑う。半分、諦めも入っている気がした。



「弱ったなあ」



 大きな手が上から重なる。

 さっき触れたときより熱くなっていたからびっくりした。



「俺のこと素敵だと思ってるの?」

「思って、ます」


「それね、りんが言うと意味変わるんだよね~」

「意味、ですか……」



 人によって言葉の意味が変わるなんて初耳だ。

 わたしの学習に不備があって、誤用をしていたということ?


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