緑くんに告白されて。
─────ピピピピッピピピピッ
久しぶりに目覚まし時計で朝を迎えた。
いつもは緑くんに起こしてもらっていたから新鮮な感じがした。
「ねぇ、緑くん。今日はなんで来てくれないの……?」
いつもは、遅刻ギリギリなのに今日は珍しく30分前なんかに着いてしまった。
下駄箱の中には、“one hundred three”。
103と書かれた赤いリボンが入っていた。
こんなの、好きな人がいないとただの布だよね。
そうして、それから文化祭3日目の朝まで緑くんが私に話しかけてくることも、目が合うことも、私の家に来ることもなかった。