死体写真2
届く
脱出することができなかった10人は再び食堂へ戻ってきていた。


それぞれ椅子に座り、みんなが結の方へ視線を向けている。


1年前に起こった出来事を、結はまたみんなに説明していた。


呪いのメールであること。


死体写真が届けば24時間以内に死ぬこと。


呪いの根源にたどり着いたものの、呪いを解くことはできなかったこと……。


「じゃあ俺たちはどうすりゃいいんだよ」


話を聞いていた哲也が吐き捨てるように呟く。


それはただの呟きだったけれど、結は責められているような気持ちになって俯いた。


すべて1年前に解決できていれば、今回のようなことはなかっただろう。


「ごめんなさい。私たちが、終わらせなかったから」


「別に結のせいじゃない。呪いに巻き込まれて、ここまで生き残ってるんだからすごいことだよ」


大河がすぐに助け舟を出す。


「解決方法は自分たちで探すしかないのかな。ねぇ、もっとなにかヒントはないの?」


美幸に聞かれて咄嗟に頭に浮かんだのは回避する方法だった。


チラリと大河へ視線を向けると、大河は真剣な表情で左右に首を振った。
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