さっさと魔界へ帰ってよ! 魔族の婿なんていりません
6. カラーリングしてデートに備えて…
「お母さん、髪を染めてくれる?」



お母さんが私の頭に目をやった。



「そうね、それは染めないとマズいわね」



私はゴミ袋で作ったケープを、お母さんはカラーリングクリームとタイマーを持って、お風呂場に移動した。



「朝、後藤先生に髪色バレちゃって……」



「えーっ! それで?」



お母さんに手伝ってもらいながらケープ(ゴミ袋)を着て、お風呂イスに座った。



「職員室に呼び出しされたんだけど、デュマに魔術で黒くしてもらって事なきを得たよ」



「デュマくんに感謝しないとね」



「ううん、いいの。

交換条件で、今度の休みの日にデートすることになっちゃった」



「あら、それはそれは」


お母さんがクスッと笑った。

< 51 / 210 >

この作品をシェア

pagetop