マグ

すると兄がほぼ毎日夜に時間を取ってくれた。


私が間違えた問題の解き方や答えについて論じてくれるのだ。


私は夏休みの間、どこへも行かず毎日その繰り返しをした。



するといつの間にか優哉のことばかり考えるようになっていた。


決してかっこいいとは言えない優哉の容姿が頭に浮かび、キスした時の唇の感触が思い出されたりした。



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