マグ
スーパーを出ると夕暮れ時で、ほんの少しだけまだ夕日が建物の間から顔を出していた。
もうすぐ夜がやって来る。
古い一軒屋やアパートが立ち並ぶ庶民的な町並みを歩いていると、私は異次元を歩いているような錯覚に陥った。
とても不思議なふわふわした感じ
・・・でも隣にがっしりとした真澄が居る事を意識すると、何となく気持ちが引き締まる。
ついこの間までは自分がこんな所をこんな風に、恋人と一緒にスーパーの袋を下げて歩くなんて想像もできなかった。