マグ
「だけどおそらく自然にそう思ったのではなくて、思い込もうとしたんだ。だから結局、思えなかった」
真澄は私を上から見下ろしていた。
私は少し上目遣いになりながら、黙って真澄の瞳を見つめた。
「おふくろが不倫なんてそんな汚い真似をしたことが本当はショックだったんだ。しかも俺と同じような年頃の子供がいる男と・・・どうしても許せなくて・・・今まで俺のことを一番に考えてくれたおふくろが、変わってしまうようで許せなかった」