私は普通の恋がしたいだけ
ピンチですわ!
本日はお買い物に来ています

1人で行こうと思ったのですが、流石に怒られそうなので家の中にいた神田くんという組員とショッピングモールに来ました

「お嬢様、組長に言ったんですか?」

「うん」

嘘です

何にも言ってない

絶対に帰ったら怒られるけど、いいよね

今日の目的は龍治さんの誕生日プレゼントを買うこと

何がほしいのかわからない

龍治さんはお金持ちだから、何でも持ってるだろう

「神田くん」

「なんですか?」

「男の人って、何がほしいの?」

「はい?」

神田くんの頭には?がたくさん浮かんでいる

「だから、男の人が欲しいものってなに?」

「え?誰にあげるんですか?」

「秘密です」

「ま、まさか、藤堂の若ですか?!」

「べ、別にお誕生日だからプレゼントあげるだけよ」

「あ。そうなんですね」

察しろよ

「そうよ
 だから、何が欲しいと思う?」

「俺は…好きな人から貰ったら何でも嬉しいですけどね」

「はぁ、頼りになんないわー」

デパートを見て回っても、見つからない…

【御守り バングル】

「これ!」

なんの変哲もないシンプルなバングル

御守りにもなって、いつも危険な龍治さんにはぴったり



バングルの裏に『BAE 4EAE(永遠に誰よりも大切な人)』と彫って貰った

「どういう意味ですか?」

「神田くんに教えるわけないでしょ」

「ですよね~」

神田くんってイケメンだよねー

こうやって歩いてるだけでも、視線を感じる

まぁ、もちろん私が可愛いのもあると思う

視線のせいで疲れる

「神田くん、御手洗い行きたいのでこれ持っててください」

神田くんにさっき買ったバングルを預けた



トイレの鏡に写る私の姿

はぁ、かわいいわー

「あの、」

「え?痛っ!」

声をかけられ、後ろを向いた瞬間に全身に痺れるような痛みが走った



















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