"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
「どうして……」

直子が溜息混じりに呟いた。

「すみません、全て僕の責任です。まさか叔母があんな行動を取るとは……」

「違うのよ。高御堂さん、貴方のせいではありません。全て私が悪いの」

「お母さん、何か隠してるの?」

直子が自虐的笑みを浮かべ、ひとつ溜息をつく。

「このことは、墓場まで持って行くつもりだったのに」

何かとんでもない事実が真琴を待ち構えている。聞きたくない気持ちもあるが、雪乃の母親が言っていたことも気になる。知らないままにはしておけない。

「話して。全部話して」

「僕は席を外します」

「いいえ、そこにいてちょうだい。貴方にも聞いてもらわなければいけません」


直子は大きく息を吐いた。
< 148 / 197 >

この作品をシェア

pagetop