"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
「恭平さん」

「ん?」

「赤ちゃん、ここに赤ちゃんがいます」

お腹にそっと触れると、一時停止を押したのではないかと思えるほどに、恭平の動きが止まってしまった。

「恭平さん?」

「それは、本当、か?」

「さっき検査薬を使ったら、陽性でした。明日お昼からでも有給を取って、産婦人科に行ってみようと思います」

「真琴……」

「最近、体調が変だったし、来るものも来なかったから、もしかしてって思って、きょ」

真琴の話の途中で、恭平から強く抱きしめられた。

「よし、よし、よし、真琴、真琴、真琴」

「きょ、恭平さん、そんなに強く抱きしめられたら」

「あ!そうだ!そうだよな、赤ちゃんが苦しむよな」

愛しい眼差しで真琴のお腹にそっと触れる。

「あぁぁぁぁ、早く会いたいなぁ、可愛いぞぉ、絶対可愛いぞぉ。真琴、ありがとう、ホントありがとう」

「お医者さんに違いますよって言われたら、ごめんなさい」

「そん時はそん時だ」

「恭平さん、お風呂にしますか?食事にしますか?」

「そうだなぁ、腹減ったから先に飯にする」

「わかりました。今日はちょっと自信あります」

「え?」

真琴の体調を気遣い、恭平も一緒に食事の準備をしてくれた。
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