"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
「ふたりにはどう説明するの?」

小百合もどうやら了承したようだ。

大佑は首を横に振る。

「説明しないつもり?」

「はい」

「そんな勝手は許されないでしょう」

「お義姉さん、茉莉絵の言った通り、私は、私自身に罰を科します。ですから、一つだけ、お願いしたいことがあります」

「何?」

「直子さんを、すぐにでも店から遠ざけていただきたい。茉莉絵の行動で、記者は直子さんのことを掴み、店も特定しています。私が認めることで、否応なしにカメラやマイクが向けられる。それはどうしても避けなければならない」

「わかりました。わたくしがなんとかします」

「大佑くん、議員を辞めるということは、収入がなくなるというこだ。それは大丈夫なのか?」

「お義兄さま、心配無用です。私を誰だとお思いですか?神宮寺茉莉絵ですよ。生きていくぐらいの蓄えはしております」

「そうか、野暮なことを訊いてしまったな」

「恭平くん、真琴を頼む」

「勿論です」

恭平は大佑の目をしっかりと見据え返事をした。
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