"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
閉店後、電話をかけてきた直子は、察しがついているようだった。

隠す必要はないと思い、大佑が何をしようとしているのかも全て話しをした。


二日後、直子は宝来に連れられ東京にやって来た。セキュリティを考慮し、小百合の強い希望で高御堂家に滞在することになった。至れり尽くせりの小百合の歓迎に、直子は困惑していたが、とても嬉しいと目を潤ませていた。

スエが淹れたお茶を前に、小百合の興奮もようやく落ち着つく。

「直子さん、大佑さんは、きっと貴女たちを守ってくれるでしょうけど、万が一ということもあるわ。それでも、大佑さんの意思を尊重するの?」

「はい。大佑さんは彼なりに、相当悩んで決断したんだと思います。元はと言えば、私が何も言わずに逃げ出してしまったことが原因です」

「そんなことはないわ!」

「いいえ、でも、今、私がこうして大佑さんの意思を尊重出来るのは、真琴が幸せでいてくれるからです。恭平さんに愛されて、小百合さんや、高御堂の方々にも愛されて、真琴を産み、育ててきてよかったと、心からそう思っています。本当に、ありがとうございます」

直子は深く頭を下げた。

「直子さん、お礼を言うのはこちらの方よ。素敵な娘さんを育ててくれて、しかも、恭平のお嫁さんになってくれて……直子さん、ありがとう」

恭平は、この光景を真琴にも見せてやりたいと強く思っていた。

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