"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
真琴はインテリ眼鏡からメニューを受け取り、開かれたページに視線を落とした。
流れるような文字で書かれたカクテル名がずらりと並んでいる。その中に季節のフルーツカクテルというのを見つけた。真琴はフルーツが大好きだ。迷うことなくこのカクテルに決めた。
「どうやら決まったようだな」
「え?」
これにしようと決めたと同時に声をかけられ、心を読まれているのではないかと妙な汗が滲む。
彼が視線でウエイターを呼んだ。
とても理不尽で傲慢な物言いをするけれど、スマートな振る舞いは洗練されていて、優雅さを漂わせる。
「季節のフルーツカクテルをお願いします」
「かしこまりました」
真琴はメニューを閉じ、ウエイターに手渡した。
「失礼します」と一礼し、ウエイターはメニューを手に下がって行いく。
「宝来(ほうらい)、君ももう上がれ。部屋でゆっくり休むといい」
「ですが専務」
「俺は大丈夫だ。それに、君は私の秘書であって執事ではないだろう?」
何か言いたそうなインテリ眼鏡、いや、秘書の言葉を遮った。
「……では、私はこれで失礼させていただきます。何かありましたら、いつでもすぐにご連絡ください」
「ああ、わかった」
宝来は「失礼いたします」と一礼し背を向けた。そのまま店を出るかと思いきや、ウエイターに声を掛け、カウンター席に腰を下ろす。
「やれやれ」
真琴の目の前に座る眉目秀麗の顔立ちは、苦笑いを浮かべていた。
流れるような文字で書かれたカクテル名がずらりと並んでいる。その中に季節のフルーツカクテルというのを見つけた。真琴はフルーツが大好きだ。迷うことなくこのカクテルに決めた。
「どうやら決まったようだな」
「え?」
これにしようと決めたと同時に声をかけられ、心を読まれているのではないかと妙な汗が滲む。
彼が視線でウエイターを呼んだ。
とても理不尽で傲慢な物言いをするけれど、スマートな振る舞いは洗練されていて、優雅さを漂わせる。
「季節のフルーツカクテルをお願いします」
「かしこまりました」
真琴はメニューを閉じ、ウエイターに手渡した。
「失礼します」と一礼し、ウエイターはメニューを手に下がって行いく。
「宝来(ほうらい)、君ももう上がれ。部屋でゆっくり休むといい」
「ですが専務」
「俺は大丈夫だ。それに、君は私の秘書であって執事ではないだろう?」
何か言いたそうなインテリ眼鏡、いや、秘書の言葉を遮った。
「……では、私はこれで失礼させていただきます。何かありましたら、いつでもすぐにご連絡ください」
「ああ、わかった」
宝来は「失礼いたします」と一礼し背を向けた。そのまま店を出るかと思いきや、ウエイターに声を掛け、カウンター席に腰を下ろす。
「やれやれ」
真琴の目の前に座る眉目秀麗の顔立ちは、苦笑いを浮かべていた。