"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
これは、デートの待ち合わせメールではないか!
初めてのやり取りに顔が緩む。
相手を勝手にオセオンに置き換え、妄想の世界に入り込んだ。自分ではコントロールできないほどの緩みようだ。
この締まりのない顔を誰にも見られたくはない。下を向いてエントランスを抜けようとしたのだが、お腹の大きな女性が何やら大きな荷物抱え歩いている姿が目に入った。慌てて駆け寄り「持ちましょうか?」と声をかけた。
「すみません。ありがとうございます」
真琴は荷物を受け取った。
「一旦あそこに座りませんか?」
エントランス横にあるベンチを指差した。
「あ、はい」
ふたりで並んで腰を下ろす。
「今からどちらへ?」
「自宅です。来週から産休に入るんですけど、持って帰るものが意外に多くて、タクシーを呼ぼうと思っていたところなんです」
「そうだったんですね」
すると、受付の制服を着た女性が駆け寄り、彼女もまた、何か手伝えることはないかと声をかけてきた。
「すみません、タクシーを呼んでいただくことはできますか?」
真琴の問いに「わかりました」とすぐさま受付カウンターへ戻って行き、しばらくすると、タクシー会社とタクシーのナンバーを書いたメモを持ってきてくれた。
「このタクシーが10分後にエントランス前に来ます」
ふたりでありがとうございますと頭を下げた。
「あとは、私が荷物を持って一緒に待ちますので、仕事に戻られてください」
「かしこまりました。では、お気をつけて」
真琴は妊婦の荷物を持ち、一緒にタクシーを待った。女性の言った通り、10分後に到着したタクシーに妊婦を乗せ「ありがとうございました」との言葉をもらい別れた。
初めてのやり取りに顔が緩む。
相手を勝手にオセオンに置き換え、妄想の世界に入り込んだ。自分ではコントロールできないほどの緩みようだ。
この締まりのない顔を誰にも見られたくはない。下を向いてエントランスを抜けようとしたのだが、お腹の大きな女性が何やら大きな荷物抱え歩いている姿が目に入った。慌てて駆け寄り「持ちましょうか?」と声をかけた。
「すみません。ありがとうございます」
真琴は荷物を受け取った。
「一旦あそこに座りませんか?」
エントランス横にあるベンチを指差した。
「あ、はい」
ふたりで並んで腰を下ろす。
「今からどちらへ?」
「自宅です。来週から産休に入るんですけど、持って帰るものが意外に多くて、タクシーを呼ぼうと思っていたところなんです」
「そうだったんですね」
すると、受付の制服を着た女性が駆け寄り、彼女もまた、何か手伝えることはないかと声をかけてきた。
「すみません、タクシーを呼んでいただくことはできますか?」
真琴の問いに「わかりました」とすぐさま受付カウンターへ戻って行き、しばらくすると、タクシー会社とタクシーのナンバーを書いたメモを持ってきてくれた。
「このタクシーが10分後にエントランス前に来ます」
ふたりでありがとうございますと頭を下げた。
「あとは、私が荷物を持って一緒に待ちますので、仕事に戻られてください」
「かしこまりました。では、お気をつけて」
真琴は妊婦の荷物を持ち、一緒にタクシーを待った。女性の言った通り、10分後に到着したタクシーに妊婦を乗せ「ありがとうございました」との言葉をもらい別れた。