"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
それからは、彼のフランスでの生活や、ワインに対する想いを語ってくれたのだが、好奇心をくすぐられるものばかりだったので、時間も忘れ、食い入るように聞き入ってしまった。穏やかで心地よい時間を過ごしていたが、腕時計に目をやった恭平の表情が急に曇る。
「シンデレラを送って行く時間だ」
もうそんな時間なのかと驚いた。恭平との時間はそれほど楽しい時間だったのだ。
恭平が店に手配してもらったタクシーに乗り、送ってもらうことにした。
「どこに向かえばいい?」
恭平の問いに自宅マンションの最寄駅を告げた。
後ろの座席に並んで座り、恭平の手が、真琴の手の上に被さった。突然のことに心拍数が跳ね上がる。すぐに恭平の顔を見やると、視線は明後日の方向を向いていた。真琴の方を見ようとしない。それなのに、重なった手は力強く真琴の手を握りしめている。
恭平の行動に嫌悪感は全くなかった。温かいとさえ感じる。
真琴も拒否することなく、その温かさを素直に受け入れた。
手を握られたまま、しばらく車窓から見える夜景を眺めていたが、段々瞼が重くなってきた。
そういえば、あとひとつ訊きたいことが残っている。オセオンのことだ。どうしても、彼と2次元のオセオンは結びつかない。けれど、今訊いたところで忘れてしまう可能性の方が圧倒的に高い。これから何度も訊く機会はあるだろう。ゆっくり、しっかり訊きたい。今日はやめておこう。
それにしても、瞼が重過ぎて目を開けていられない。酔いが回ってきたようだ。ついつい飲み過ぎてしまった。大丈夫だと言ってしまった手前、必死に瞼を持ち上げる。
でも……
ダメだった……
真琴はそのまま深い眠りへと誘われていった。
「シンデレラを送って行く時間だ」
もうそんな時間なのかと驚いた。恭平との時間はそれほど楽しい時間だったのだ。
恭平が店に手配してもらったタクシーに乗り、送ってもらうことにした。
「どこに向かえばいい?」
恭平の問いに自宅マンションの最寄駅を告げた。
後ろの座席に並んで座り、恭平の手が、真琴の手の上に被さった。突然のことに心拍数が跳ね上がる。すぐに恭平の顔を見やると、視線は明後日の方向を向いていた。真琴の方を見ようとしない。それなのに、重なった手は力強く真琴の手を握りしめている。
恭平の行動に嫌悪感は全くなかった。温かいとさえ感じる。
真琴も拒否することなく、その温かさを素直に受け入れた。
手を握られたまま、しばらく車窓から見える夜景を眺めていたが、段々瞼が重くなってきた。
そういえば、あとひとつ訊きたいことが残っている。オセオンのことだ。どうしても、彼と2次元のオセオンは結びつかない。けれど、今訊いたところで忘れてしまう可能性の方が圧倒的に高い。これから何度も訊く機会はあるだろう。ゆっくり、しっかり訊きたい。今日はやめておこう。
それにしても、瞼が重過ぎて目を開けていられない。酔いが回ってきたようだ。ついつい飲み過ぎてしまった。大丈夫だと言ってしまった手前、必死に瞼を持ち上げる。
でも……
ダメだった……
真琴はそのまま深い眠りへと誘われていった。