"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
「洸平さん……」

状況を飲み込めない。昨日は確かに恭平と一緒だった。けれど今、真琴の目の前にいるのは洸平だ。

「洸平さんの家?」

「うん。真琴さん、飲み過ぎちゃった?」

「えっ」

「昨日、兄さんが一緒に連れて帰ってきたからびっくりしたよ」

「え⁉︎ 洸平さん、今、兄さんって」

「うん、兄さん。高御堂恭平。僕、兄さんと一緒に住んでるんだよ」

世間のあまりの狭さに空いた口が塞がらない。
ということは、洸平も高御堂家の御曹司。初めて会った時、美しい所作に見惚れたが、なるほどそういうことかと納得した。

「あ、あ、あのぉ、洸平さん、私、何か変なこととかしでかしてないですよね?」

「うふふっ、気になる?」

「勿論です!」

「大丈夫だよ、凄く可愛い顔して寝てた」

眼鏡の奥に覗く優しい眼差しに、ただただ顔が紅潮する。

「洸平さん、私はどうやってここまでやって来たのでしょうか?」

「兄さんがお姫様抱っこしてきたよ」

「ひぇっ!」

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