"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
宝来は学生時代からの親友だ。時間があればずっと本を読んでいるような寡黙な男。父親を早くに亡くし、看護師の母親に代わって幼い弟妹の面倒を見ながら家事もこなしていた。勤勉で、周囲に流されることがない。出会った頃から彼とは波長が合い、気がつけばいつも傍にいて、他愛もない話をするようになっていた。
いつだったか、恭平が将来のことについて話している時、自分の中で思い描いていた理想を語った。
「俺は将来TAKAMIDOのトップに立つだろう。もし宝来が傍にいてくれたら鬼に金棒だな」
宝来は手にしていた本をそっと閉じ「竜に翼を得たる如し、でもあるな」ふっと笑った。
「それをいうなら、獅子に鰭、でもいいんじゃないか?」
「そうきたか。虎に翼、はとうだ」
「なら、弁慶に薙刀は?」
「おい、恭平、俺はお前の金棒やら、薙刀やら、武器か?」
「すまんすまん」
お互い笑い合った。
だがすぐに、宝来の表情は一変した。真顔で恭平を見据え、噛み締めるように口を開く。
「俺はそれで構わないが」
「構わない?」
「俺がお前の右腕になってやるよ。最強だろう?俺はTAKAMIDOの採用試験を受ける」
「宝来、俺の傍にいて欲しいというのは、あくまでも俺の願望だ。無理やりお前の人生を奪い取る気はない」
宝来はそれ以上何も言わなかった。
ただ、彼は今、恭平の右腕として支えてくれている。
いつだったか、恭平が将来のことについて話している時、自分の中で思い描いていた理想を語った。
「俺は将来TAKAMIDOのトップに立つだろう。もし宝来が傍にいてくれたら鬼に金棒だな」
宝来は手にしていた本をそっと閉じ「竜に翼を得たる如し、でもあるな」ふっと笑った。
「それをいうなら、獅子に鰭、でもいいんじゃないか?」
「そうきたか。虎に翼、はとうだ」
「なら、弁慶に薙刀は?」
「おい、恭平、俺はお前の金棒やら、薙刀やら、武器か?」
「すまんすまん」
お互い笑い合った。
だがすぐに、宝来の表情は一変した。真顔で恭平を見据え、噛み締めるように口を開く。
「俺はそれで構わないが」
「構わない?」
「俺がお前の右腕になってやるよ。最強だろう?俺はTAKAMIDOの採用試験を受ける」
「宝来、俺の傍にいて欲しいというのは、あくまでも俺の願望だ。無理やりお前の人生を奪い取る気はない」
宝来はそれ以上何も言わなかった。
ただ、彼は今、恭平の右腕として支えてくれている。