君がたとえあいつの秘書でも離さない
 
 ぐったりとしている遙を毛布でくるみ、水とバックを持って駐車場へ抱いていく。
 
 「……気持ち悪い」
 
 「遙、しっかりしろ。病院に連絡したからすぐに連れて行ってやる」
 
 「……」

 
 病院へ連れて行き、翌朝。
 
 点滴をして寝ていた彼女に付き添い、柿崎からの連絡で目覚めた。

 看護婦が回診に来て、今日一日は検査もあり入院ということで話が付いた。
 
 俺は、怒りで頭が切れそうだったが、とにかく直也に連絡して、直也経由で皐月さんに連絡してもらった。
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