恋に堕ちたら【完】
次の日の放課後。
自分の教室を出てすぐ、たまたま凌先輩が通りかかった。
「凌先輩!今日初めて会えましたね!」
でも一年生の教室前なんて通る用事ないだろうに、どうして通ったんだろ?しかも1人で。
「…別にどうでもいい。」
少しびっくりした顔をして、すぐにいつも通りプイッとそっぽを向いてしまった。
せっかくなら勉強前にかっこいい顔をじっくり拝みたかったのに!
「岡崎さん。」
声に振り返ると、小牧くんだった。
「あ、ごめんすぐ行くね!」
今日から小牧くんに勉強を教えてもらうため、図書室で待ち合わせしている。
「うん。じゃあ先に行ってるね。」
そういって、凌先輩に軽く会釈だけして、去っていった。
私もはやく追いかけないと!
「…誰。」
「え?」
「あいつ、誰。」
あいつって小牧くんのことだよね…?
小牧くんは学年では有名だけど、さすがに凌せんは知らないよね。
「小牧くんです!5教科90点以上取るために、今日から彼に勉強を教わることになりました!!」