急な辞令に納得いかないので人事部長を襲ってみたところ、返り討ちにあった件
急な辞令に納得いかないので人事部長を襲ってみたところ、返り討ちにあった件
突然だが、私は今、超絶イライラムカムカしている。

その理由は、先程直属の上司に喚び出され、急な辞令を受けたから。

「……と、言う訳なので大山さんが引き抜かれることは、こちらとしても甚だ不本意だけれども、来月から新設される営業3課という新天地でがんばってきてほしい。」

そんな風に突然辞令を出されたところで、
「はい、そうですかー。じゃあがんばりまーす。」
なんてすんなり飲み込める訳もなく。

「なんで?どうして?私なにかやらかしました?」
「いやあ、こっちもなんで大山さんなのか?って聞いたんだけど、どうもこの間君が社内プレゼン大会で作った資料?あれが評判だったみたいでねえ。それで白羽の矢が立ったみたいなんだよ。」

上司に掴みかかる勢いで聞いてみても実にモヤモヤっとした返答がくるばかりで、こちらの望んだ回答は得られない。

「この人事、異議ありまくりなんですけども!!」

こっちとしても人手が足りなくなって困るのに、とブツブツ呟く上司を無視して反論すると、「じゃあ文句は直接人事に言って頂戴な」ってな具合で、結局この件については人事部へと放り出されてしまうのだった。

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