アンコール マリアージュ
 「うわー、由香里、めちゃくちゃ綺麗!」
 「幸一、お前イケてるなー。なかなか似合うぜ」
 「わー、翼くんも大きくなったね。可愛い!」

 友人達から声をかけられ、お二人は嬉しそうに笑顔で答えながら歩いて行く。

 真菜は先回りして高砂席に誘導した。

 深々とお辞儀をした後、お二人は翼を挟んで席に座る。

 「えー、皆様。本日は幸一と由香里の結婚パーティーへようこそ!ここからは私達、もと3年3組の夏海と綾が司会を務めます!よろしくお願いします!」

 ヒューヒュー、パチパチと皆は盛り上がる。

 「まず初めに、今、きっとものすごーく驚いている新郎新婦から、ひと言お話してもらいましょう!幸一から、どうぞ!」

 参ったと言わんばかりの表情で、新郎が立ち上がる。

 真菜は、そっと屈みながらマイクを渡した、

 「えー、あの、今日は俺達の為に、こんなパーティー?を開いてくれて、本当にありがとうございます。感謝の気持ちで一杯です」

 いいってことよー、と声が飛び、皆は一斉に笑い出す。

 「本当に嬉しいです。みんな、ありがとう。そして、まずはひと言、これだけは言わせて下さい。…………聞いてねーぞ!!」

 あはは!と会場は、爆笑に包まれる。

 続いて新婦が立ち上がった。

 「みんな、今日は本当にありがとう。びっくりして、でも最高に嬉しくて、涙が止まりません」

 そう言って、そっと涙を拭う。

 「あの、本当に、何てお礼を言ったらいいのか…。でも、これだけは言わせて下さい。…………聞いてないわよ!!」

 またもや会場は大爆笑。そしてそのままの流れで乾杯となった。
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