アンコール マリアージュ
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3月18日(土)
『フェリシア 横浜 ブライダルフェア』

※10時~ お出迎え、担当者接客
プランご提案、衣裳、フォト、施設ご案内など
※11時30分~ 模擬挙式
※12時~ 試食会
※13時~ ドレス試着&撮影会

本日ご成約特典
・お色直しドレス無料
・お料理グレードアップ
・フォトアルバム無料
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ここ、フェリシア 横浜は、チャペルと披露宴会場、それにガーデンもある、いわゆるゲストハウスウェディングとして人気のある結婚式場だ。

午前と午後の1日2組限定で、まるで邸宅を貸し切りにした様な、贅沢な時間を味わう事が出来る。

もとは、プルミエール・エトワールという会社が、会員制の別荘やホテル、豪華客船の旅などを取り扱っていたのだが、新たにブライダル業界に参入するにあたり、関連会社としてアニヴェルセル・エトワールを設立した。

日本や海外のあちこちに作られた式場には、それぞれにテーマがあり、花園の様なガーデンがあるここは、フェリシア 横浜と名付けられている。

美しい花に囲まれ、ドレス姿でゆっくりと写真を撮れるとあって、ブライダルフォトのプランも人気だ。

今日のブライダルフェアには15組のカップルが来店し、1組ごとにウェディングプランナーの担当者が割り振られていた。

そのプランナーの1人、真菜が担当するのは、既に入籍を済まされた清水様ご夫妻だ。

ネットで参加申し込みがあり、その時に入力された予約シートの内容を、真菜はもう一度確認する。

ブライダルフェアに参加するのは初めて、なるべく早く挙式したい、との事で、まだ入社3年の真菜でも対応出来るだろうと久保は考えたらしい。

(どんな方達なのかしら。頑張って良いご提案をしなくちゃ)

小さく右手を握り締めた時だった。

館内へと繋がる「STAFF ONLY」と書かれたドアが開いて、ヘアメイクの(のぞみ)が顔を出した。
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