カラダダケの関係に依存していた私の話

戯れ



 誰かで寂しさを埋めることを覚えてからは、
凄まじい速度で最低な人間に成り代わっていった。


今までとは比べ物にならないほどだった。


ときめきを求めていた時の行動なんて可愛いものに見えた。


寂しさを埋めることを求めている私にとって、継続的な愛なんてどうでもよかった。


今夜の、今この瞬間の寂しささえ埋まればなんだっていい。


この人とは1度きりでいい。


男は、手に入りそうで入らなそうな女を手に入れることに一生懸命になる。


ネットで見た文言。


だったらその通りにしてやる。


手に入らなさそうな女を演じて、相手が私にどうしようもなく尽くし、それで心が満たされたら終わりにする。


正直楽しかった。


こんな最低な私に群がってくる人たちが面白かった。


満たされる。


こんなにも心が満たされるんだ。


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