カラダダケの関係に依存していた私の話
1度話し始めたNは、最後まで文言が決まっていたかのようにすらすらと話していた。


私の目は見てくれなかった。


「…引いた?」


「引くわけないじゃん。話してくれてありがとう」


そう言うと、彼の顔はほんと少しだけ晴れたようだった。


「なんか、話しておきたかった」


「こんなこと聞くのもあれだけどさ、楽しかった?」


「まぁ俺も男だからそれなりに。

でも、終わってから後悔しまくってて。

なんでこんなことしたんだろうって。

気まずくて学校でも避けちゃってるし。

向こうも用事がある時以外話しかけてこないんだよね。

友達失うくらいならやらなきゃよかった。

好きじゃない人とそういうことをしちゃった自分の理性もがっかりだし。

それにあいつもさ、自分のこと好きでもない人に抱かれるなんて、可哀想だろ」


Nの後悔が痛いほど伝わってきた。


「じゃあもう続いてないんだ」


「終わった後にそういう関係になろって誘われたけど、さすがに断った。
二度と好きじゃない人とやらない。絶対」


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