人間オークション       ~100億の絆~
如月さんと咲月さんが何を話しているかまでは聞こえず、勝手に聞くのも失礼だと思ったから窓の外をずっと見ている。ここの屋敷はこんなに広くて大きいのに窓から見えるのは大きな空だけ。

「……待たせて悪かった。」
「咲月さん、如月さんとの話は終わったの?」
「……そうだよ。」


咲月さんはそう言うと後ろから抱きしめ私の頬にキスをした。


「……悪かったな。」

「今のは何なの…?」
「お前への詫びと礼だ。」



詫びは分かるけど、礼って…?私何か咲月さんにしたっけ……?



「ほら、掃除の続きだ。次の部屋行くぞ。」
「は、はい!」
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