Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
そんなことは絶対にダメだと、遼太郎は思った。だから、今日はみのりと一緒にここに来られてよかったと思った。
「遼ちゃんにばかり運転させて、ごめんね。古庄先生の言う通り、私いい気になって寝てたから」
話を自分の方に振られて、遼太郎は少し硬くなった。古庄の前で、どんなふうにみのりと接したらいいのか分からなかった。
「俺、普段車乗らないから、運転するのすごく楽しいんで、気にしないでください」
遼太郎らしい言葉を聞いて、みのりも優しく微笑む。
「山が深くなって鬱蒼としてきたときには、さすがに不安になって、呑気に寝てる先生を起こそうかと思いましたけど」
その遼太郎の言葉を聞いて、古庄が吹き出した。
「そうか、芳野方面から来たなら、ナビはとんでもない山道を案内してくれるもんな。帰りは駅の方からの比較的ましな道を教えてあげるよ」
「えー、それなら起こしてくれたらよかったのに。それでなくても、遼ちゃんには私の変な趣味に付き合わせてるのに……」
みのりが本当に申し訳なさそうに言うので、遼太郎も優しい気持ちを伝えたくなる。
「変な趣味じゃないですよ。俺は先生の行きたい所なら、どこでも一緒に行きたいんです」
「……うっっ……」
みのりが応えるよりも先に、古庄の方が変な声を出して反応した。