Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
「本当本当に、ごめんなさい…。女の人だって普通はコケたりしないのに……」
そう言いながら、また涙を溢れさせる。
「わ——っ!!もう!ねえさんは一時喋るの禁止!!そんなに涙もろいなんて知らなかったよ。まったく…」
みのりの涙に辟易した古庄がそう言って、みのりが泣くのを牽制した。でも、本当はみのりを気遣って言ってるということは、その口調で分かる。
そのやり取りを聞いて、遼太郎は面白そうにフッと息を漏らした。
「先生が思ってるほど、そんなに大変じゃなかったですよ。俺も古庄先生も、過去のこととはいえラグビーでしっかり体を作ってますから」
「そうそう。それに俺はここで育ってるから、あんな山を駆け回って遊んでたんだ。だから、なんてことないんだよ」
古庄も遼太郎に同調して、みのりを慰めてくれる。
「それよりも、先生が古庄先生の背中でわんわん泣いたことの方が、古庄先生は大変だったんじゃないですか?」
「……!!」
遼太郎の冗談めかした言葉に、みのりが反応して涙が残る目を見張った。
「ハハッ、確かに。あの山を見たり、遺跡のこと聞いたりするたびに、子どもみたいに泣いたねえさんのこと思い出すだろうな」
古庄もそう言って笑うと、みのりは泣くどころではなくなった。