恋の魔法は間違えないで下さい!
魔法をかけたしだれ桜の木についた私は、もう一度願った。

「穂高くんにかけた魔法を解いてください!」

すると、声が聞こえた気がした。

「お主、恋の魔法など本当に存在すると思うか?」

「え?」

「昔は私にも強い力はあった。でも、もうそんな力は残っておらん」

「どういうことですか?」

「全てはあの小僧に聞けばいい」

「ちょっと待って!」

その後はどれだけ呼びかけても返事はなかった。

もう私は訳が分からなかった。

でも、一つだけ確かなことがある。

私は穂高くんが好きだ。

奏斗くんの告白は断ろう。

そして、穂高くんとちゃんと話すんだ。
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