アイドルたちに溺愛されて可愛がられて



学校についてからも、話題は今朝のニュースで持ち切りだった。



「朝のニュース見た!?」

「見た見た!シャイニングでしょー?」

「ついにデビューだってね!」

「うん!もう感動しちゃって朝から泣いちゃった」



どうやらデビュー前にも関わらず、ファンはとても多いらしい。



「愛華も見た?今朝のニュース」



私の前の席の椅子に腰をかけてくるりとこちらへ体を向けて話す心桜。



「見たよー。朝から妹が騒いでた」

「結菜ちゃんだっけ?シャイニングのファンなんだねー」

「うん、部屋にもポスター貼ってたり、相当なファンかも」

「愛華は全然芸能人に興味ないよね」

「かっこいいとか可愛いとかは思うんだけど、好きっとはならなくて」

「まぁ、それは人それぞれだしいいんじゃない?でも芸能科があるこの学校に入学してくるのは珍しいなーって」

「私の動機が違うからね」



心桜は大好きなモデルさんがいるらしく、その人がこの学校に通っているらしい。

あわよくばとこの中学校に入学したみたいだけれど、入学して数ヶ月。まだ出会えてはいないらしい。



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