素敵後輩の隠し事


「俺はね、城内と違って悪い男だった」


「……え?」


「神木は俺の旧姓……」


「ええぇぇぇぇッ!?」



私は、悲鳴のような声をあげていた。

マイナスイオン溢れる橘さんは、昔はみんなが怯える恐ろしい男だったということ!?



泣きそうな顔で見上げる私を、橘さんは困った顔で見下ろす。


「そんな顔すると、本当にへこむんだけど」



青天の霹靂だった。

世界で一番あいつらから遠いと思っていた橘さんが……まさか、あいつらと同類だったとは。

私はもう、橘さんに近付かないかもしれない。

だけど城内君は……?

城内君のことは、どうして受け入れてしまうんだろう。


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