素敵後輩の隠し事
正直、煙草に関してもいい思い出はない。
不良たちに呼び出しを食らうと、彼らは必ず吸っていたから。
その匂いを嗅ぐだけで、当時を思い出して嫌な気分になってしまう。
外の空気は清々しくて、荒んだ心を少しだけ癒してくれる気がした。
私にはもう関係ないと言い聞かせても、トラウマとなって残っていることを思い知る。
そんななか、
「大丈夫ですか?」
不意に声がして振り返ると、城内君が立っていた。
なんだか心配そうな顔をしている城内君を見ると、私は何をしているんだと胸が痛くなる。
異動したばかりの後輩に、余計な心配をさせてしまって……