その後、いつまでも黙っている私を見かねた母が、かわりに安西さんの対応をしてくれた。



安西さんは、彼からも直接話を聞きたいと言ったが、母が現状を説明すると、目を丸くして驚いていた。



そして少し考えたあと、



「では、主治医の先生に、お話を伺ってきます」



と言って、私と母に丁寧なあいさつをしてから、エレベーターに乗り込んだ。









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