冷酷な軍人は没落令嬢をこよなく愛す
夕方が近付き辺りが暗くなってきた頃、
部屋の飾り付けを子供達と楽しんでいた前田が、正臣を迎えにと出かけて行った。

香世とタマキは普段作らない様な物に挑戦して、正臣を驚かそうと頑張った。


ガラガラガラガラ

玄関扉が開く音がして、
子供達が玄関へパタパタと駆けていく。
香世もタマキも急いで手を止め、
正臣を出迎えようと玄関へ急ぐ。

「お帰りなさい!」
子供達が次々に正臣に飛び付き周りをぴょんぴょんと跳ね回っている。

香世も頭を下げて
「お帰りなさいませ。」
と出迎える。
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