宮野くんに伝えたい想い~夢の世界から戻る方法は『好き』を伝え合うこと
私の家のリビングで朝ご飯を食べ終えて、それぞれがまったりしている時だった。
「ちょっと、みんなのタブレット貸してほしいんだけど」
新井くんが4人のタブレットを集めて、順番にいじりだす。
きっと、新井くんのことだから、便利なものとか、快適な生活になる方法とか知ってて、それをやってくれるんだろうなぁって思っていた。
「よし、設定、出来た!」
そう言うと新井くんは、ひとりひとりにタブレットを返した。
画面を開くとそこには『ハードモード』という文字が画面の真ん中に。
「何これ?」
葵ちゃんが驚いた顔で言う。
新井くんが説明し始めた。
「今までこの世界は『イージーモード』だったんだ。でも簡単であきたから『ハードモード』。つまり、難しい世界にしてみた」
「してみたって……ていうか、今、俺らがいる世界って夢の世界だよな? 夢の世界でも簡単とか難しいとか、あるのか?」
宮野くんが質問して、新井くんが答える。
「タブレットいじってたらこのモードを見つけたんだ。多分、この夢の世界は神様か誰かがゲームを作る感覚で作ったんだと思う。で、元の世界に戻る方法、つまり、このゲームのクリア方法が、ふたりがお互いに『好き』って伝えることは変わらなくて……」
あっ、この話、お祭りの場所にいたお兄さんに聞いたけど、お兄さんの言葉が分からない宮野くんには内緒にしていた話だ。
「小松」
宮野くんと目を合わせないようにしていたけれど、突然宮野くんに名前を呼ばれて目が合った。
「ちょっと、みんなのタブレット貸してほしいんだけど」
新井くんが4人のタブレットを集めて、順番にいじりだす。
きっと、新井くんのことだから、便利なものとか、快適な生活になる方法とか知ってて、それをやってくれるんだろうなぁって思っていた。
「よし、設定、出来た!」
そう言うと新井くんは、ひとりひとりにタブレットを返した。
画面を開くとそこには『ハードモード』という文字が画面の真ん中に。
「何これ?」
葵ちゃんが驚いた顔で言う。
新井くんが説明し始めた。
「今までこの世界は『イージーモード』だったんだ。でも簡単であきたから『ハードモード』。つまり、難しい世界にしてみた」
「してみたって……ていうか、今、俺らがいる世界って夢の世界だよな? 夢の世界でも簡単とか難しいとか、あるのか?」
宮野くんが質問して、新井くんが答える。
「タブレットいじってたらこのモードを見つけたんだ。多分、この夢の世界は神様か誰かがゲームを作る感覚で作ったんだと思う。で、元の世界に戻る方法、つまり、このゲームのクリア方法が、ふたりがお互いに『好き』って伝えることは変わらなくて……」
あっ、この話、お祭りの場所にいたお兄さんに聞いたけど、お兄さんの言葉が分からない宮野くんには内緒にしていた話だ。
「小松」
宮野くんと目を合わせないようにしていたけれど、突然宮野くんに名前を呼ばれて目が合った。