覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)
 このおじいさんもタヌキだろうかと思ったが、最近流行りの労働者の服の店の洒落たツナギを着ている。

「おにいさんたち、この橋、強度ないから、二人も乗っちゃ危ないよ」
と笑って、ひょいひょいと穴を避けつつ、軽く渡って行ってしまった。

 三人から更に定員減ってるっ、と衣茉とともに、看板の注意書きを振り返る。

「か、書きかえといた方がいいんじゃないか? 祝っ」

「そ、そうですねっ。
 あっ、待ってくださいっ、おじいさんっ。

 この看板、書きかえた方がっ」
と騒いで、また、ドキドキしそびれる。



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