覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)
「……お前、意外にグイグイ来るな。
 肉食系女子というやつか」

 違います。

「わかった。
 で、デートってなにをするんだ?」

「……二人で何処かに行くんじゃないですか?
 私は行かせましたよ」
と言って、

「誰を?」
と言われる。

 いや、そこらに散らばってる恋愛小説のプロットのキャラたちをですよ。

「わかった。
 お前、今日、何処か行きたいところはあるか」

「……ドラッグストアと……図書館ですかね?
 本を返さないといけないので」

「そこに行くと恋がはじまるのか?」

「はじまる人もいるんじゃないですかね?
 何人か見ましたよ」

「何処で?」

「……本と、

 ドラマでですかね」

「そうか。
 俺は時代劇とミステリーしか見ないから」

 そうですか。
 それは、道で鼻緒でも切れないと恋がはじまりそうにないですね、と思いながら、待ち合わせの時間を決めた。



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