覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)
「あのー、そういえば、月島課長に大不評だったので、見せなかった奴があるんですけど」

 見せてみろ、と言われ、あのホラー小説と八尋に言われた文豪な原稿用紙を数枚渡して見せると、秋馬は渋い顔をして読んでいた。

 やはり、駄目か……と思ったとき、
「うん。
 悪くないじゃないか」
と秋馬が言った。

 後ろから覗いていた椿が、ええっ? という顔をする。

「恋愛に対する心理がよく書けている」

「いやいやいやっ。
 ストーカーですよ、この人っ」

 何故、理解できるんですかっ、と椿が原稿を指差して言う。
< 28 / 438 >

この作品をシェア

pagetop