覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)
 今度はこの家の玄関のチャイムが鳴った。

 ノーッ!

 だが、ずっとそうしているわけにもいかないので、のろのろと衣茉はインターフォンに近づていった。

 ふう、と息をついて見た八尋はカメラ越しに見ても、(たたず)まいから格好いい。

 こんな洗練された人をこの部屋なんかに通せない、と思った衣茉は、インターフォン越しに八尋に言った。

「すみません。
 お掃除、やっぱり、明日でいいですか?」

「開けろっ。
 弁当が冷める!」
と怒られる。




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