Rebuild ~SEな元カレは彼女との空白の5年間をとり戻したい~
朝、目が覚めると神流さんに強く抱きしめられていた。
久しぶりに辛い夢は見ずにぐっすり眠っていたみたいだ。
はっと思い出し、上下バラバラの下着を回収するためにベッドから這い出ようと身をよじった時、昨夜の無理がビキッと足腰に響く。
「うっ……」
瞬間、神流さんが数センチ離れた距離を取り戻すように私をもう一度胸の中に閉じ込めた。
「ふぐっ……!」
「大丈夫か?」
「大丈夫じゃないですよ! すごい筋肉痛です!」
ぎ、と顔だけ後ろを向いてみれば、
「怒ってるとこもかわいい」
とキスされる。
(なにそれ!)
っていうか、神流さん、甘ったるい目で、甘ったるい声で、いつもと全然違うんですけど。
5年前付き合ってた時とも違う雰囲気に、私は戸惑っていた。
「か、神流さん?」
「深月、だ」
「ぅんっ…!」
お仕置きのように首筋に痛いほどキスをされる。
そのうち、唇は背中に落ちていった。
「5年間ずっと思い続けてたからかな。もう昔以上に可愛くて、愛しい」
くるりと身体を彼の方に向けられ、胸元に彼の唇が埋まった。
「やっ。私、一旦、シャワーが浴びたいです」
「だめ、まだ全然愛したりない。5年分やり直すにはまだじっくり時間をかけて愛さないとな」
そのときふと、彼がリビルドしたシステムは、じっくりと完璧に修正され、バグを起こす隙のないシステムになるって有名だったな……
なんて思い出したけど、結局そんなことは忘れてしまうほど、その日からずっと愛され続ける日々となった。
(完)


