素敵なトリップ&トラップ
その言葉で、ほろ酔いは一瞬で覚めた。

「え…スーって、ミッチーのことを…?」

そう尋ねると、はにかんだように頷くスー。

同性から見ても、彼女は本当に可愛らしい生き物だと思う。

全然、気付かなかった。

スーは以前から、グイグイ引っ張ってくれるタイプが好みだと言っていたから、身近な人だと、ケンみたいな人が好みなのかな?とばかり思っていた。

幼なじみのミッチーは、その真逆で、シャイなタイプだ。

「私、ミッチーとは個人的に親しくもないから、是非、エリーにお願いしたくて…ダメかな?」
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