結婚は復讐の為だった…いつのまにか? …
理子は死刑が確定したようだ。
いつ執行されるかは不明。
お腹の子供は生まれてすぐに里子に出され、現在は子供に恵まれない夫婦に引き取られているようだ。
あれから調べによると。
理子の母親は殺人犯の娘で、元夫も殺していたようだ。
理子の母親も変死していることで真相は明らかではないが、理子も殺害には協力していたようだ。
理子は母親の連れ子で、父親から毎晩犯されていたと話していた。
中学生になると母親は毎晩他の男のところに行ってしまい、父親も別の女のところへ行き、理子はいつも一人で家にいたが、たまに父親がいると理子を襲いに来て誰も助けに来てくれなかったと。
母親は父親の浮気を知り逆上して殺害して、遺体を家の床に埋めたそうで、その手伝いを理子もしたと証言しているようだ。
理子が異常な人間へ成長したのも、こういった家庭環境からなのだろう。
すやすやと眠る優と花恋を見ている聖と柚香。
「かわいい寝顔だね」
「そうね。双子でも、優と花恋は全く違うわね」
「一緒に生まれてきても、別の人間だからね」
そっと見つめ合う聖と柚香。
「柚香がここにいてくれて、俺すごく幸せだから」
「私も同じ気持ち…」
憎みあっていた聖と柚香。
目的は復讐だったが、いつの間にか愛し合うようになっていた。
お互いが思い違いをして憎しみを抱いていたが、いつの間にか愛に変わった…。
憎しみと愛は背中合わせなのかもしれないと、聖と柚香を通して分かったような気がする。
END


